ノベルティ選びのポイント

初めてでも失敗しないノベルティ選びのポイント

ノベルティは、企業の宣伝を兼ねたグッズを取引先などに配るものです。そのため、ノベルティはもらった人が喜ぶものであることが大切です。つまり、あると便利な小物を配って、その企業のイメージも良くするのがノベルティの趣旨なのです。ノベルティ選びを失敗しないためには、どんな点に注意すればいいのでしょうか。ノベルティ選びで成功するための10か条を解説します。

 

注意するポイント

ノベルティ選びには、以下の点に注意しましょう

 

【著作権などの侵害にならないかどうか】

既製品のノベルティであれば、著作権の心配をする必要はありません。ノベルティを作るメーカーは、著作権に十分注意して作っていますし、万が一既製品で著作権法に触れるノベルティがあったとしたら、その責任はノベルティを作ったメーカーにあるからです。著作権の侵害を心配しなければならないのは、自身でオリジナルのノベルティを作る場合です。

自身でノベルティを作るには、2通りの方法があります。1つは自身でデザインしたノベルティを、業者に依頼して作成してもらう方法です。この場合は、著作権で守られた画像を、勝手にコピーして使うと著作権法に触れることになります。

しかし、著作権法に触れるようなデザインはメーカーが受け付ないので、実質的に著作権を侵害する恐れはありません。もう1つは自身でデザインしたノベルティを、自身で作成する場合ですが、この場合はメーカーのチェックが入らないので、著作権に触れないよう自身で注意しなければなりません。しかし、現実問題として自身でデザインし自身で作成したノベルティを、取引先などに配ることはまずありませんから、ノベルティに関して著作権の心配をする必要はないでしょう。

 

【景品表示法に引っかからないかどうか】

景品表示法では、景品などの最高額を制限していますが、これも既製品やメーカーに依頼してノベルティを作る場合は、メーカーが景品表示法について熟知しているので心配はいりません。もし景品表示法に触れるおそれがあれば、メーカーが事前に教えてくれます。ノベルティを自身でデザインして自身で作成する場合は、景品表示法に触れないように注意が必要ですが、自身で作成することはまずないので、著作権同様に景品表示法についても何も気にしなくていいでしょう。

 

【予算について】

ノベルティは、付箋やボールペンなどのように、数十円で作成できるものもあります。高いものはいくらでもありますが、通常は数十円から数百円程度の商品をノベルティとして使います。どの価格帯を選べばいいかは、ノベルティの予算としていくら計上できるかにかかっています。

また、販売する商品の値段によっても変わるでしょう。通常は数十円から数百円程度でよいとしても、1台数百万円もするような機器を納入する業者であれば、ノベルティにもそれなりにお金をかける必要があります。

 

【企業認知・ブランディングにつながるかどうか】

ノベルティを使うのは、企業のイメージアップのためです。そのため、ノベルティには日常よく使う商品が適しています。たとえば、文房具や日用品なら毎日使いますから、企業の名前入りのボールペンなどは、ノベルティ商品として非常に有効です。

また、エコや環境問題と取り組んでいる企業であれば、エコグッズがノベルティに適しています。ITなど先進技術を扱う企業であれば、ハイテクをイメージさせるノベルティが有効でしょう。このように、ノベルティはその企業が扱う商品やサービスの内容を考えて、選んだほうがいい場合もあります。

 

【集客として適切かどうか】

集客を目的とする場合のノベルティ選びは、理想的なペルソナ像を描いで、それに合った商品を選びましょう。そのペルソナが欲しがりそうな商品を選ぶことが大切ですが、もっと重要なのはノベルティを渡すタイミングです。たとえば、アンケートに回答してくれた人だけにノベルティを渡すようにすると、好印象を持ってもらえる上に販売にもつながります。

 

【実用的かどうか】

ノベルティは配った相手に日常使ってもらうことが大切なので、実用品である必要があります。せっかくノベルティを配っても、家のどこかに飾っておくようなものでは、企業のイメージも伝わりません。何度も手に取ったり目にするようなものでないと、ノベルティとしては役に立たないのです。

その点、ボールペンや付箋などの文房具は会社で頻繁に使うものなので、企業名入りのボールペンや付箋は、良い企業イメージを植え付けるのに有効です。また、カレンダーなどのように普段目にするものも、企業名が入っていればノベルティとして効果があります。

 

【面白さや真新しさはあるかどうか】

ノベルティは実用的な商品のほうが効果がありますが、そこに面白さや新しさ、楽しみなどが加わるとさらに効果的です。文房具やカレンダーは、どこの企業でも使っているノベルティなので、斬新さはありません。ノベルティを使って企業を印象付けるためには、アイデアグッズなどが有効な場合もあります。

また、アンケートに答えたりメンバー登録するとノベルティをもらえるようにすると、多くのアンケートをもらえたりメンバー登録につながります。この場合は普通のノベルティではあまり効果がないため、人目を惹くグッズや、誰もが欲しがるアイテムを使うと効果的です。たとえば、企業が出している限定グッズなども、通常手に入らないので有効なノベルティになります。

ただし、定番の文房具などのノベルティは、安全面では何も問題ありませんが、あまりノベルティとして使われていない商品を使うと、リスクがあることも知っておきましょう。たとえば、子供が喜びそうなオモチャをノベルティに使ったら、塗料に有害物質が含まれていたなどというケースも、絶対にないとは言い切れません。このように、どこの企業も使っていない斬新なノベルティには、思わぬ落とし穴が潜んでいる場合もあります。

 

 

【オリジナルで作るか既製品をもとにつくるかどうか】

ノベルティは、ノベルティメーカーが用意した商品に、企業名を入れて使うのが一般的です。しかし、それではありきたりのノベルティになってしまいます。そこで、オリジナルのノベルティを作る方法もあります。

オリジナルであれば、どこにもないノベルティを作れるので、企業イメージを強く印象付けることができるでしょう。しかし、オリジナルだからといって、既製品より優れているとは言い切れません。できるだけ大勢の人にノベルティを配りたいのであれば、文句なしに既製品を使うほうが有効です。

既製品なら単価が安いので、大量に仕入れてもそれほど負担になりません。しかし、費用のかかるオリジナルノベルティを大勢の人に配ったりすると、それだけで予算が尽きてしまう場合もあるでしょう。オリジナルのノベルティを使う場合は、配布対象が少なくて、自社商品を強くアピールしたい場合に限ったほうが効果があります。

既製品とオリジナルノベルティには、それぞれメリットとデメリットがあります。既製品のメリットは、まず第一に費用が安く手間もかからないことです。費用が安いのでその分大量に用意することもできます。

ただし、既製品はどの企業も使っているので、似たり寄ったりのインパクトのないものになってしまうのがデメリットです。オリジナルノベルティのメリットは、他にないノベルティで企業を強く印象付けることができる点です。既製品と違って、いろんな宣伝文句や画像などを入れることができるので、メッセージ性も高くなります。

また、オリジナルノベルティは話題性もあり、そのノベルティを欲しがる人が増えれれば、企業の注目度も上がります。ただし、オリジナルノベルティは、既製品に比べて費用と手間がかかることがデメリットです。

オリジナルノベルティを作るには、企画段階から企業スタッフが参加することになるので、企業の貴重な人材を一定期間拘束されてしまいます。また、既製品よりも制作に時間がかかる上に、オリジナルノベルティを作ったからといって、必ずしも既製品以上に大きな効果が得られるとは限りません。

 

【季節や市場を考えているかどうか】

ノベルティにはカレンダーやうちわなどのように、配る時期を逃すと意味のないものもあります。そのため、制作を依頼する場合は十分余裕を持って行いましょう。納入時期が予定より遅れてしまうと配布できなくなるため、ノベルティ配布の好機を逃す上に、不良在庫を抱えることになります。夏場や年末など、アメニティの制作依頼が集中しがちな時期には、特に注意が必要です。

 

【制作を依頼する企業は信頼できるかどうか】

ノベルティの制作を依頼する場合は、信頼できるメーカーを選びましょう。そのためには、まずノベルティを依頼しようと考えているメーカーの実態を、よく知ることが大切です。どんな種類のノベルティが得意なのか、費用はどのくらいか、納期はきちんと守ってくれるのかなど、チェックしたい項目はいくつもあるでしょう。

ノベルティのメーカーを選ぶポイントとして欠かせないのは、印刷技術が優れていることです。ノベルティは、ボールペンのような細い商品に企業名を入れるので、高い印刷技術が要求されます。特にカラー印刷の場合は色のにじみや色むら、色のずれなどがないかしっかり確認しましょう。

そのためにはサンプルを取り寄せて、自分の目で品質を確かめることが大切です。また、ノベルティメーカーは、必要な数だけ作成してくれる業者を選びましょう。たとえば、ノベルティを100個だけ欲しいのに、最低注文数が300個以上では困ってしまいます。

ノベルティメーカー選びは、納入が早いことも重要なポイントとなります。特に季節物のノベルティは、時期を過ぎてしまうと役に立たないので、必ず納期を守ってくれる業者を選びたいものです。また、予想以上にノベルティが出てしまって、在庫がなくなった場合など、すぐ追加注文に応じてくれるようなメーカーであればベストです。もちろん、価格が安いことも、ノベルティメーカー選びに重要なのは言うまでもありません。

 

まとめ

ノベルティ選びには、いくつかの注意点があります。失敗しないノベルティ選びのためには、予算だけでなく、企業認知やブランディングにつながるかどうかを検討することも重要です。また、ノベルティは実用的なものでなくてはなりません。普段使ってもらえるグッズでないと、企業の宣伝にはならないからです。

ノベルティには既製品とオリジナルがありますが、既製品は価格が安く手間がかからないかわりに、どこにでもある商品なのでインパクトに欠けます。オリジナルは注目度は高いものの、価格が割高で制作に手間がかかります。このため、どちらにするかはケースバイケースで選ぶ必要があります。

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